風のつぶやき! 南摩ダム・日帰り温泉などの情報

風の吹くまま、気の向くままに!

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俳句。

20041126212419.jpg



”大枯野ぽつりと灯る火の見かな”


最近、何故か拘って撮り続けている場所がある。
巷ではダム建設が必要か否か問題になっているがこの地方も未だに揺れ続いている。
結果的にはダム建設続行? かと私もいくらかの関心は持っていた。
兎に角、遅ればせながらも興味を持って現地に行ってみた。
山肌は下半分が伐採され、異様な杉山を造っている。
大半の家屋は取り壊され跡形も無い。
残っているのはコンクリートの基礎のみである。
今も重機が入り家屋が無残にも壊されてゆく。
田畑は荒れ果て枯野と化している。
その枯れ野を横切るかのように道がくねって奥へと続いている。
その道端には村を長年見続けてきた一基の火の見櫓が天に向かって寂しそうに建っていた。
いずれは壊される運命なのだろう。
その火の見に灯が灯る夕暮れ、廃屋に残された犬が人の気配を感じて寂しく鳴いていた。

季語  大枯野(冬)(03/12/12)
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  1. 2004/11/26(金) 21:19:24|
  2. 一句
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俳句。

20041125190142.jpg


上南摩にて
”廃屋を埋め尽くしてる柿落ち葉”


茅葺屋根にトタンを被せた民家が薄暗い杉山を背に廃屋となって只一軒だけ南摩川沿いに建っている。
その民家の裏手にある一本の柿ノ木はすべての葉が落ち、木守となった柿の実だけが晩秋の夕陽を受けて赤々と輝いている。

季語 柿落ち葉(秋) (04/11/25)
  1. 2004/11/25(木) 00:00:00|
  2. 一句
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晩秋。

20041121160904.jpg



今月の始め頃、上南摩に行って来た。
上南摩の山にも淡い錦が降りて来ていた。しかし去年よりも鮮やかさがない。暖かかったのと台風、長雨による気候の変化の影響なのだろうか。
途中、南摩川を背にした一軒の民家が撤去のため広い屋敷に重機が入り大きな鉄の爪で次から次へと容赦なく取り壊されていた。
道沿いに広がる耕地跡にはブタクサ、ススキなどの雑草が一面を覆い尽くし荒野と化している。
梶又地区にある火の見櫓はまだ壊されずに荒野の中にぽつねんと建っている。しかしその機能がなくなり無用の長物となってしまった今、壊されてしまう運命なのであろう。
ダムサイト上流の上南摩地区に残る建物は学校跡、浅間神社、各地区の公民館、そして民家はあと数軒のみとなってしまった。今年中には全ての住居が撤去されてしまうのであろうか。そしてダムに拘わる工事が始まるのであろう。
室瀬地区には蒟蒻や蕎麦の耕作地がなだらかに広がっている。
蒟蒻は芋の取り入れが終わり、刈り取られた蕎麦が畑に積まれている。
その蕎麦畑で懐かしい風景を見た。今では殆ど見られなくなってしまった蕎麦打ち(脱穀)をお婆さんがしていた。早速カメラを取り出し撮せて頂いた。齢は82歳だと言う。
私はお婆さんと話しているうちに何故か故郷の母を想い出してしまった。
  1. 2004/11/21(日) 17:07:20|
  2. 南摩
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俳句。

葦沼に 船棹揺れる 冬茜


栃木県藤岡町にある赤麻遊水地。
ここは明治時代に民営化となった足尾銅山から流れてくる鉱毒の沈殿池として造られた遊水地です。
今の時期、広大な遊水地は枯れ葦に覆われ寒風に揺れておりました。
荒涼とした葦原の中の沼には今は使われずに半分水に浸かった釣り舟が茜色に染まった水面を漂わせていました。

季語  冬茜(冬) (03/01/29)
  1. 2004/11/18(木) 00:00:00|
  2. 一句
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俳句。

”廃校に来て口ずさむ里の秋”

栃木県北の昔分校のあった想い出の場所に来てみた。
もう30年も前の事であり、廃校になり取り壊されていると思っていた。
車を降りなだらかな坂を登る。
校門の門柱は当時のままである。
坂を登り切ると目の前に当時のままの校舎があるではないか。
突然、タイムスリップした錯覚に襲われる。
トタン屋根、風雪に耐えた杉の下見板、錆付いた掲揚ポール、軒下のベル、昇降口などなど。何もかも変わっていない。
校庭に佇むと懐かしさのあまりか目が潤んできた。
校舎を見渡せる高台に上って見た。
誰も居ない校庭からは当時の子供たちの黄色い歓声が聞こえてくるようである。
そして秋めいた風が私の頬をかすめ去っていく。


季語 里の秋(秋) (03/09/21)
  1. 2004/11/16(火) 00:00:00|
  2. 一句
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俳句。

”稲架刺してどかっと地べたへ老父かな”


仕事で山間の道を走っていた。
真っ青に晴れ渡った秋空、山間に広がる稲田は黄金色に輝いている。
あちらこちらでコンバインが稲を刈っている。
そんな中、小さく区切られた稲田に腰を曲げて老夫婦が稲を刈り取っていた。
道脇に車を止めて耳を澄ますと「ザック、ザック」と歯切れの良い鎌音が聞こえてくる。
その瞬間、私は30数年前に戻っていた。
親父とお袋そして私、晴れ渡った真っ青な空の下、私とお袋は稲を刈っている。
親父は稲を架ける稲架を作っている。
稲架棒を地面に突き刺し二又に組んでは荒縄でしっかりと括り付けている。
「おお~い、一服すっぺ~っ。」
親父は持ち掛けた稲架棒を地面に突き刺し、疲れたのか”どっかり”と土手に腰を下ろす。
そして、遠く山並みを見詰め皺がれた手からは紫煙が揺れていた。


季語  稲架(秋) (03/09/21)
  1. 2004/11/15(月) 00:00:00|
  2. 一句
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俳句。

”ちゃぶ台に夫婦茶碗や秋の夜半”

10月半ば朝夕の寒さが身に沁みる季節となった。
夜ともなればゆっくりと湯に浸かるのが唯一の楽しみつい長湯となってしまう。
夜も更けて時折屋根を打つ栗の実。そして振り子時計の静かな音。
妻の煎れてくれたお茶を飲みながら静かな秋夜を楽しんでいる。

季語  秋の夜半 (秋)(02/10/13)
  1. 2004/11/14(日) 09:38:26|
  2. 一句
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俳句

”牧閉じて唐松の径まっすぐに”


唐松が黄金色に色ずき牧場の牛達が草を食んでいた。
ここの牧場はまだ閉じられていないが唐松が落ち切って木枯らしが来る頃には長い冬を前に牧場も閉じられてしまうのだろう。
唐松の降りしきる林の中を横切る道がとても悲しそう。

奥日光光徳牧場にて

季語  牧閉じて(秋) (02/10/19)
  1. 2004/11/13(土) 00:00:00|
  2. 一句
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”唐松の光の中の秋思かな”


奥日光の光徳牧場を訪れたとき牧場に通づる唐松の小径を歩いてみた。
黄葉した唐松ははらはらと散り始め、その落ちる様は夕陽に輝き、丁度黄金の針を空から撒き散らした様に光輝いていた。
そんな中をさも憂鬱そうに歩いている自分の姿を詠んでみました。


季語  秋思 (秋) (02/11/15)
  1. 2004/11/12(金) 00:00:00|
  2. 一句
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お知らせ。

「一句」を此方に移動しました。
風の向くまま、気の向くままに詠んでいます。

今までに詠んだ句の中から気に入ったものだけを選りすぐって順次掲載しようと思います。
  1. 2004/11/10(水) 20:22:46|
  2. お知らせ。


”廃村の無縁仏や彼岸花”



暑かった夏も過ぎ、上南摩にも爽やかな秋の風が吹いている。
離村して荒野と化した田畑の中に古い墓地がある。
ほとんどが離村の為移転地の墓地へ改葬されたが、只一基だけ荒れ果てた墓地に残されていた。
無縁となってしまった墓には誰も花など手向ける者は居ない。
只、真っ赤な曼珠沙華が墓地を囲むように咲いているだけであった。



季語  彼岸花(秋) (04/09/15)
  1. 2004/11/10(水) 00:00:00|
  2. 一句
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「日陰の村」

20041110190649.jpg



先日、石川達三の小説「日陰の村」(昭和12年新潮へ発表)を読んだ。
石川達三は、ブラジル移民問題を題材にした「蒼氓」で第一回芥川賞を受賞した小説家である。
「日陰の村」は官の一方的な発想によってダム建設が計画され、廃村へと追い込まれた住民無視の社会的問題を題材とした作品である。
舞台は多摩川上流に位置する東京府小河内村。
昭和5年に東京水道局より立案され、東京府の水がめとして多摩川を堰き止め大貯水池を造り、小河内村を沈めてしまおうと言うものである。(現在の奥多摩湖)
山間の静かな村に突如として湧き起こったダムの建設計画。それによって大きく揺れ動いた小河内村民の不安と苦悩、そして官と民の狭間に立ち、我を忘れて村民の為にわが身を捧げ尽くした村長の苦悩の日々を描いた感動の作品です。
私はこの作品を読みながら、今撮り続けている上南摩の地を当時の小河内村にダブらせていたのかもしれない。
遠い祖先から受け継いてきた大切な土地を手放さなければならない人達の計り知れない辛さ悲しさは今も昔も変わらないのではないだろうか。

  1. 2004/11/10(水) 00:00:00|
  2. 南摩
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渡良瀬遊水地。

暫く行かなかった藤岡町の渡良瀬遊水地に行ってみた。
夕刻の遊水地は一面を覆った枯れススキが逆光に光り輝いていました。
しかし三脚を忘れてしまい手ぶれ覚悟で撮ってみましたが案の定フイルムを現像しましたら殆どがブレていて作品になりませんでした。
フイルムはトライX、フルターはO2を使いました。

20041107183725.jpg

  1. 2004/11/07(日) 18:23:15|
  2. モノクローム
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お知らせ。

新しくブログのページを開設しました。
肩肘張らず、気の向くままに感ずる所を綴っていこうと思っております。
どうぞ宜しくお願いいたします。
  1. 2004/11/07(日) 15:28:51|
  2. お知らせ。
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