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風のつぶやき! 南摩ダム・日帰り温泉などの情報

風の吹くまま、気の向くままに!

太々神楽(2)

「とっちゃん、今日”だいだい”見に行くんだんべ。」
「ああ、そおだな。みんなくんだんべかんな。」
「みっちゃんもいくんだんべ。」
「おれ、わかんねや。」「小遣いねえし、かあちゃんに銭もらえっかどうかわかんねえから。」
「だいじょうぶだよ、みっちゃん。」「今日はお祭りだから、かあちゃんに言えば幾らかもらえるんじゃねえか。」「ましてや、みっちゃんのとおちゃん今日の主役だかんな。」
「とっちゃんは、いくらぐらい持っていくんだい。」
「おれも、小遣いねえんだよ。」「かあちゃん幾らくれっかわかんねけど、もらった銭で何か買うべと思ってんだ。」
「とっちゃん、今日何時ごろ行く。」「十時頃でいいんじゃねえか。」
「ほんじゃ、その頃”ちんち様”でな。」




昭和30年代後半、私が小学校の頃の会話である。

今日、四月三日は年に一度我が部落で太々神楽(だいだいかぐら)が上演される日である。
私たちはこのお祭りを”だいだい”と呼び、何の娯楽もなかった当時一番の楽しみでもあった。
太々神楽が奉納される神社は東護神社と言われ、部落から1キロ程離れた小高い山の天辺に鎮座していた。
私たちは普段”ちんち様”と呼ぶ神社で、小高い杉山の天辺にあり、人家のない山裾から神社へは薄暗い石段と山道を15分程登っていかなければならなかった。
わざわざ遊びに行くには寂しすぎる場所でもあり、祭りの日以外は殆ど行った事のない神社でもあった。
しかし、山の西側と北側の斜面は雑木山となっており、秋には”おとり”を持って鳥を追いかけた場所でもあり、また、小さい頃は母と一緒に肥料にする為の”木の葉”をさらい集めた山でもあった。

祭りの日、山裾に建つ鳥居脇の桜の下にはテントを張った2軒の出店が建ち並んでいる。
そして、鎮守の杜は氏子の人達やお祭り当番の人達、神社の境内に出店を張る店の人達、そして私達、近郷近在の見物人で朝から賑わっていた。
神楽を奉納する人達や部落のお祭り当番の人達は、氏子の人達と神楽に使用する笛や太鼓、衣装やお面を納めた長持ちを担いで山に登り、前日から慌しく準備に追われていた。
(東護神社は”晩冬の裏山”に載せた写真の農家の裏にある杉山の頂上に鎮座)


次回に続く。
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  1. 2006/04/05(水) 20:47:19|
  2. 徒然
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