FC2ブログ

風のつぶやき! 南摩ダム・日帰り温泉などの情報

風の吹くまま、気の向くままに!

太々神楽(6)

勇壮で迫力のある”岩戸の舞”を演じ終えたみっちゃんの父ちゃんは舞台の中央に立ち、激しい演技の為か肩で大きく息をして呼吸を整えている。
タジカラオノミコトの面を付けた顔の顎からは汗が滴り落ちていた。
第二十四座”稲田姫命の舞”から第二十八座”須佐之男命の舞”までは、この神楽の第二のクライマックスであり、中でも古事記に出てくる神話”八俣の大蛇”は”岩戸の舞”に継ぐものである。

”八俣の大蛇”
出雲の土地へとやって来た須佐之男命は、肥の河(島根県斐伊川)の上流にある鳥髪という所でアシナヅチとテナヅチの老夫婦に出会う。
二人は酷く泣き悲しんでいて須佐之男命が問いただすと、この老夫婦には八人の娘がいたが、北の土地から来る”八俣の大蛇”に毎年一人づつ食べられてしまい、今年はただ一人残った”クシナダ姫”が大蛇の生け贄にされてしまうのが悲しくて泣いているのだ。
老夫婦は、須佐之男命に大蛇を退治して欲しいと懇願するのである。
”八俣の大蛇”は眼は火の玉の様に不気味に輝き、頭と尾が八っに分かれていて胴体の長さは八っの谷、八っの山を越えるほど大きな恐ろしい大蛇であると言う。
そこで須佐之男命は、この大蛇に強い酒を飲ませて酔わせ、寝ている間に退治すると言う神話である。


ここでも”大蛇の舞”の前座として白の狩衣装束に手拭いで頬被りして烏帽子を被り”ひょっとこ”の面を付けた道化が二人出てくる。
子供たちにとっては道化が面白おかしく演じるので、”ひょっとこ”が出てくると舞台の周りに集まり舞台にかぶりついて見ている。

「とっちゃん、ひょっとこ始まったから前に行ってみんべよ!」
「でもみっちゃん、あんまり前に行って舞台にかぶりつかねえほうがいいんじゃねぇけ!」
「あんまり前に行ってみっと、ひょっとこにつかまっかんな!」

登場する”ひょっとこ”の二人には酒が入っていて足元がふらついており、柱に攀じ登ってみたり、おどけた真似をしたりしてみんなを笑わせている。
しかし、子供たちにとって一番注意を要するのはこの”ひょっとこ”だった。
”ひょっとこ”が出る他の演目でも、近くで見ているといきなり抱きかかえられて舞台の上に引きずり込まれてしまう。
小さな子供などは足をばたつかせながら泣き出してしまう事もあった。
しかし、道化たちはそんな事にはお構いなし。たまに柱に捕まり損ねて舞台から転げ落ちてしまう”ひょっとこ”もいたようだ。


スポンサーサイト



テーマ:関東地域情報(東京 神奈川 埼玉 千葉 茨城 栃木 群馬 山梨) - ジャンル:地域情報

  1. 2006/04/22(土) 15:22:54|
  2. 徒然
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<積雲 | ホーム | 「廃村と過疎の風景(2)」>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://7n2ftc.blog1.fc2.com/tb.php/216-ac498fb9
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

カレンダー

07 | 2020/08 | 09
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -

天気予報


-天気予報コム- -FC2-

プロフィール

may wind  (五月の風)

最近の記事

カテゴリー

月別アーカイブ

最近のコメント

最近のトラックバック

QRコード

QRコード

フリーエリア

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する