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風のつぶやき! 南摩ダム・日帰り温泉などの情報

風の吹くまま、気の向くままに!

写真について(五)

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ここに一枚の写真がある。
この写真は、私が写真を始めて最初にフイルム現像にトライした記念すべき作品である。
紙製のネガケースには35mmフイルムが6コマに切られて収納され、昭和47年5月撮影とメモがしてある。
フイルムは富士フイルムのSS、36枚撮り、フイルム感度当時はASAと呼ばれ感度100で今のアクロスの前身である。ネガケースには現像処理データも書かれていた。
当時の現像タンクはつい最近まで使っていた初心者向きの浅沼商会プラスチック製ベルト付である。
現像液はミクロファインで処理時間はメーカー指定で処理してあり今とほとんど変わりはなかった。
200本程あるネガの内100本ほどのネガの状態は至って良くカビは殆どなかった。
おそらく当時、鰹節の入ったブリキ缶にテープで封をしていたので湿気を通さなかったのであろう。
ブログ”風のつぶやき!”にUPしてあるチョッと時代遅れの写真や雲の写真は殆どこの頃の作品である。
それから半年位してから漸く引伸ばし機を買うことができた。
それまでは気に入ったネガをK氏の所で焼いていたのだが迷惑を掛けるのと気が引けるのが手伝って機材一式を思い切って揃えてしまった。
確か、引伸ばし機はラッキー90Mで全紙まで引伸ばせる機械であった。プリントは半切が主で印画紙は月光印画紙 (三菱製紙)を使っていた。特に気に入った作品は半切に伸ばし、自分で木のパネルを作って貼り込み部屋に飾っていた。
今でも何枚か残っているが水洗いが甘かったせいか黄色く変色しまっている。
今、思い出すと写真にのめり込んでいたあの当時が非常に懐かしい。
狭い押入れに潜り込んでは”どてら”を頭から被り、汗だくになりながら現像タンクにフイルムを巻き込んだ事、寒い冬の夜、両親が寝静まった後、自然暗室である風呂場でプリントする為にバットに張った現像液や定着液の温度を調整するために鍋にお湯を入れそれをバットに入れて温度を管理した事、定着の終わったプリントの水洗いの為、バケツにホースを引き込み長時間水道を出しっ放しにして水道代が勿体ないと母に叱られた事、などなど想いだしたらきりがない。
酢酸の匂いの篭った狭い風呂場で露光を掛けた印画紙を現像液に浸し、撮った画像がジワジワと現われる時のあの緊張感、そして感動。それは至上の悦楽でもあり、この至福の時は写真をやった者でなければ味わう事が出来ないのではないだろうか。
技法的にもフイルムの増感や減感など。
特に高感度フイルムをわざと感度を上げて撮り(TRY-XをASA1600で)温度を上げたりした現像液で処理する増感もよくやった。プリントすると粒子が非常に粗く仕上がり、当時写真雑誌で流行っていた前衛的な作品に真似て仲間同士で自慢しあっていた。そして思いつく限りのいろいろな技法を自己流なりにも試していた思い出がある。
その様な訳で当時の僅かな小遣いは殆んど写真という道楽、いや高尚な趣味に消えていったのである。
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  1. 2005/05/14(土) 00:00:00|
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ブロニー用現像タンク落札

実は、いままでブローニーフィルムの現像もやっていたのですが35mm 用のベルト式の現像タンクで強引にやっていました(35mm のときは35mm 用リール式でちゃんとやってますが)現像できることはできるのですが、ネガにベルトの跡が残って画像に影響がでることがあるためブロー
  1. 2005/05/23(月) 23:26:23 |
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