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風の吹くまま、気の向くままに!

組写真「霊山」に想う。

数年前の一時期、俳句に凝ったことがあった。
当然のことながら「奥の細道」に興味を持ち、原文を読んでみた。
勿論、現代文に訳された説明文を読みながらである。
それと同行した曽良の書き残した「曽良随行日記」も合わせ読んでみた。
やはり読んでみて一番気に掛かるのは、間々田から芦野までの下野の国での記述である。
栃木県で詠まれた句は数首であったが、やはり地元だけあってひどく感動してしまった。
その頃、ネット上で「奥の細道」を検索していて、県内にも有志が建てた句碑が数多く残されているのを知った。
それからと言うもの、仕事の出先や休日を利用しては少しずつカメラに収めていた。
昨年まで「五月の風」に載せていたが、ブログを開設すると同時に此方へ新設してみた。
しかし、今まで撮り溜めた写真を組み入れながら再編しているのだが、遅々として中々先に進まない。
せめて、句碑だけでも一覧にして載せてみようかと思っている。
くだらない前書きが長くなってしまったが、本題である”「霊山」に想う”である。
確か数年前、句碑を撮り歩いている頃、古い句碑のある岩船山・高勝寺へ行った時の事である。
実は句碑は以前にデジカメで撮ってあり、目的は作品作りにあった。勿論、写真のである。
このお寺は標高400メートル位の山の上にあり、水子を祀る霊場として近在でも有名な山であった。
山の四方は垂直に切り立った崖で、霊場と云うに相応しい山容をしている。
山上は船をかぶせた様に平らでここから岩船と名が付いたらしい。
山裾から山上までは長い石段が続いている。
そして、山上にはお寺だけが建っていて、鬱蒼とした大木に囲まれその下に墓や石仏が散在している。一人で行くには寂しすぎてちょっと躊躇ってしまいそうな所でもある。
この日は、梅雨が明けたばかりの七月下旬の頃で、山内は木陰にも関わらず湿気の多い蒸し蒸しとした暑い日であった。
私は愛用の2台のカメラを携えて山内を散策していた。人は誰もおらず私一人だけのようだった。
気に入った被写体を見つけては三脚を据え、湿気で曇ったファインダーを覗き構図を決める。
最初のうちは寂しさにも気もとめず、ファインダーを覗いてはシャッターを切っていた。
山内の一番奥にある、とある場所で構図を決めていた。
そこには古い石仏群があり、いかにも霊山らしい雰囲気の場所であった。
私は早速、三脚を据えファインダーを覗きこむ。誰一人として居ないまるで時間が止まってしまったような山内。ファインダーを覗きこむ私のすぐ後ろに何故か人の気配がする。
後ろを振り向いても誰も居ない。ファインダーを覗き込むたびに何度も異様な雰囲気に襲われた。
ただ、他の場所では感じなかったのであるが、この場所での淀んだような何とも言えぬ空気の異様な流れが感じられたのは確かであった。
ここは多くの水子の霊を祀った所でもある。多分、水子の霊が淋しさのあまり、私に何かを問い掛けてきたのかも知れない。
私はこの異様な雰囲気に圧倒され、そそくさにカメラを仕舞い込んで逃げるかのようにこの山を降りた。
それ以来、この山には行ってはいない。


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テーマ:写真日記 - ジャンル:写真

  1. 2005/08/26(金) 00:00:00|
  2. 徒然
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